iDeCoってお得?節税効果を年収別に解説!

今日は、iDeco(個人型確定拠出年金)による税効果について税理士事務所に勤める新人職員「税太くん」が、経験豊富な「申之介税理士」に質問する会話形式で、わかりやすく解説します。

登場人物紹介

  • 税太くん: 税理士事務所に勤める新人職員。税務の現場経験はまだ浅い。
  • 申之介税理士: 実務歴20年のベテラン税理士。税太くんの教育係。

iDeCoとは?基本の仕組みと特徴

税太くん
税太くん

申之介先生、最近「iDeCo」ってよく聞くんですけど、実際どんな制度なんですか?

申之介税理士
申之介税理士

いい質問だね、税太くん。iDeCo(イデコ)は、自分で毎月掛金を積み立てて、投資信託や定期預金などで運用し、60歳以降に受け取る私的年金制度だよ。
公的年金にプラスして受け取れる“自分年金”を作れるんだ。

税太くん
税太くん

つまり、将来のための貯金みたいなものですか?

申之介税理士
申之介税理士

そうだね、ただ普通の貯金と違って「税制優遇」があるのが最大の特徴。掛金は全額が「所得控除」になって、所得税と住民税が節約できるんだ。
それに、運用で得た利益も本来20.315%の税金がかかるけど、iDeCoなら非課税。受け取るときも「退職所得控除」「公的年金等控除」が使えるから、税金面で三重にお得なんだよ。

掛金の上限と始めやすさ

税太くん
税太くん

節税しながら資産運用もできるんですね!掛金はいくらまで積み立てられるんですか?

申之介税理士
申之介税理士

職業によって違うんだけど、例えば会社員なら月2万3,000円(企業年金がある場合は月1万2,000円)、自営業者は月6万8,000円まで積み立てられるよ。
最低は月5,000円から始められるから、無理のない範囲でできるよ。

先日法律改正があったから、掛金の上限が今後変わるから、注意が必要だよ。

年収別の節税効果

税太くん
税太くん

なるほど…じゃあ仮に月2万円積み立てるとして、節税額ってどれくらいになりますか?

申之介税理士
申之介税理士

よし、具体的に見てみよう。

  • 年収300万円(所得税率5%+住民税10%)→ 年間24万円 ×(5%+10%)= 36,000円の節税
  • 年収500万円(所得税率10%+住民税10%)→ 年間24万円 ×(10%+10%)= 48,000円の節税
  • 年収1000万円(所得税率20%+住民税10%)→ 年間24万円 ×(20%+10%)= 72,000円の節税
税太くん
税太くん

これを長く続けたら、かなりの額になりますね。

申之介税理士
申之介税理士

その通り。ただし注意点もあって、原則60歳まで引き出せないし、運用商品によっては元本割れのリスクもある。それに口座管理手数料もかかるんだ。だから生活費にすぐ必要なお金は入れないことが大事だよ。

税太くん
税太くん

確かに、引き出せないのはちゃんと理解しておかないといけませんね。でも、老後のためなら魅力的ですね!

申之介税理士
申之介税理士

そうだね。今の節税と将来の資産形成を同時にできるのがiDeCoの強みだ。自分のライフプランに合わせて、無理のない範囲で活用してほしいね。

まとめ

  • iDeCoは毎月積立ての「自分年金」
  • 掛金全額所得控除」「運用益非課税」「受取時の控除」と、税制優遇が三重に用意された制度
  • 60歳までは基本的には引き出せない点や、元本保証ではない点などは注意が必要

参考資料

iDeCoの概要
iDeCoの概要について紹介しています。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務相談には対応しておりません。内容には十分注意しておりますが、正確性・完全性を保証するものではなく、当記事によって生じたいかなる損害についても責任を負いかねます。税務申告に関しては、必ず税務署や専門家にご相談ください。

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